腹腔鏡

腹腔鏡検査によって道が開けることがある

「腹腔鏡検査」は、現代科学の恩恵を受けて開発された画期的な検 査法です。これは、不妊原因を突き止めるのに非常に効果のある検査なのです。この 検査では、おへその下を1.5センチ位切って、お腹の中にライトのついた内視 鏡を差し込みます。そして、子宮や卵管、卵巣などの状態を直接観察することができます。
 こうすることによって、間接的な超音波や卵管造影法などではわからないような症状で も、手に取るように見ることができるようになるのです。とくに子宮内膜症の診断や卵管のピックアップ障害の診断には欠くことができない検査法です。 ですから、医師から腹腔鏡検査を受けることを勧められた方は、ぜひ勇気を持って受け られるとよいでしょう。この検査には保険がききますので、安心してお受けください。

検査後六カ月以内の妊娠がきわめて多いようです

 治療もせずに、検査をしただけで不妊症の人が妊娠してしまうことがあるという話を聞 いたら、みなさんはどう思われるでしょうか。驚くかもしれませんが、実際そのようなケ ースは結構多いのです。これは、腹腔鏡検査を受けられた方によく見られる現象で す。腹腔鏡検査では軽い癒着なら検査中にはがしてしまうこともできます。全身麻酔下で行なうため二、三日の入院は 必要ですが、“百聞は一見に如かず”で、どの検査よりも直接的にわかるのがこの検査の強み です。そして、この腹腔鏡検査後のもうひとつの利点として、検査自体によって妊娠しや すくなるということがあるのです。

なぜ妊娠しやすくなるか

なぜ検査するだけで妊娠するのか。それにはいくつかの理由が考えられます。ひとつ はそういった検査をするときに卵管を開くということ。腹腔鏡検査では、子宮の内側から 色素を送り込み、卵管が通っているかどうかを見るわけですが、それによって卵管が広が るために、卵管が通り妊娠しやすくなるのだと考えられています。
もうひとつの理由は、腹腔鏡検査を行なう際、おなかの中をきれいに洗浄するのですが 、それによって長い間お腹の中に蓄積されてきた有毒物質が取り除かれ、妊娠しや すくなるということです。おなかの中には、様々な有毒物質が溜まっています。たと えば生理のときには、血液が卵管の中を逆流して腹腔内に溜まっていきます。そして、そ ういうものがたまりにたまって妊娠を妨げます。ところが、それらを 全部きれいに洗い流してしまうと、有害物質がなくなることによって妊娠しやすくなると いうわけです。