リンパ球移植

 

リンパ球移植は夫から採血した血液中のリンパ球を妻に移植する方法です。

胎児は父と母から半分ずつの要素で成り立っています。そのために、子宮に着床した胎児が母から攻撃されることになりますが、その攻撃から胎児を守るものが遮断抗体といわれるものです。

リンパ球移植を行うことによって遮断抗体の産生を促進すると考えられています。遮断抗体を調べる検査がリンパ球混合培養試験(MLC)です。MLC値が22%以下の場合には遮断抗体が少なく異常であると考えられます。  

また、ナチュラルキラー(NK)細胞は異物が体内に進入してきた場合に攻撃する細胞です。そのNK細胞活性が高い場合に、胎児は異物として攻撃を受ける可能性があります。

リンパ球移植によって、NK細胞活性を低下させることが可能となってきます。 リンパ球移植の問題点としては、自己免疫疾患の方に対してリンパ球移植を行うと病状が悪くなる可能性があります。そのために、抗核抗体などの自己抗体のチェックを行い、もし自己抗体が認められる場合には、リンパ球移植ができなくなる可能性があります。

また、夫にB型肝炎、C型肝炎などの感染症がある場合には、リンパ球移植を行うことができません。  リンパ球移植は2週間ごとの4回を1クールとして実施します。

1クール終了後に妊娠可能となりますが、妊娠成立後にはさらに2回追加することもあります。