凍結方法 

〜Vitrification法〜

排卵誘発剤による卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を回避する場合や、胚移植時に良好胚が複数ある場合、それらの胚の保存には緩慢凍結法を用いてきました。

この方法は、コンピュータ制御の凍結装置により徐々に温度を下げながら脱水して、胚を凍結します。前核期胚では90%以上の生存率があるのですが、分割期胚では70%ほどの生存率となってしまいます。

せっかく凍結融解胚移植に向けて内膜の準備をしていても、胚の生存率が低いと胚移植がキャンセルとなる可能性が高くなってしまいます。

そこで、分割胚の生存率アップを目的として、新しい凍結方法Vitrification法(ガラス化法)を、数年前より導入しています。

Vitrification法は、胚を比較的濃度の高い凍結保護剤に直接入れ細胞質内を脱水させ、すぐに液体窒素内に胚を入れるため、胚細胞がダメージを受ける時間が短くなり、生存率が高くなると考えられています。

現在、IVFJAPANでの胚の生存率は前核期胚が95%、分割期胚が90%、胚盤胞が95%となり、凍結融解胚移植の移植率は大幅に高くなりました。

さらにこの方法は未受精の卵子の凍結まで可能にしました。すでにIVFJAPANでは卵巣癌の患者さんの卵子を凍結しており、今後卵子バンクの設立も可能となると考えています。

このことにより、皆さんの胚移植の機会が増え、妊娠のチャンスにつながることを願っています。