TCET法

この方法では、胚は膣から子宮の入り口を通って 子宮内膜に到着します。これには非常に細いシリコンチューブを用います。これは敏感な 子宮の内膜を傷つけないようにするための配慮です。医療スタッフは、そのチューブので きるだけ先端に、いくつかの胚を装填します。

胚と共に入れる培養液は最小限にする

胚は直径〇・二ミリほどで肉眼ではほとんど見えないくらい小さなものですから、移植 にも細心の注意が必要です。この胚をチューブに入れる作業にも上手下手があります。胚 と共に入れる培養液があるのですが、この液の量を少なくすればするほど、胚を小さ な範囲に置くことができます。また、液量が多いと胚が子宮をこえて卵管に流れ入り、子 宮外妊娠を起こす場合もあります。ですから、熟練した胚培養士なら、この培養液の量を 最小限に抑えて、より着床に適切な位置に胚を置くことができるのです。

胚は口でコントロールする

IVFJAPANでは、特殊な道具を開発し、胚を吸い込む微妙な操作を口を使って 行なっています。手よりも口のほうが微妙な感覚を出せるからです。そして超音波装置を見 ながら、チューブを子宮の中へ入れます。

チューブは少し手前で止める

経験からわかったことですが、このときにチューブを子宮の一番奥まで入れずに一センチほど手前で止めるのがコツです。そのほうが 圧倒的に妊娠率が高くなるのですから、不思議なものです。体外受精の医療技術には、こ のような経験に密着したコツのようなものが数多くあり、それらが成功不成功を左右する です。さて、チューブを入れたらそっと胚を流し込む段階です。流し込んだ瞬間にチューブをセンチほど引き抜き、そこで液の状態が落ちつくまで一分間待ちます。これもコツのひ つです。

数種類の移植用チューブを試す

TCETには 最初はシリコン製のを次にはガイドつきのをと3種類の方法があります。試験挿入でどれが最も良いかを選定します。