周りの対応の仕方
不妊治療を、出口の見えないトンネルであるとか、ジェットコースターに乗っているようだと例えられる方がおられます。 ゴールの見えない道を行くには、不安も伴います。また、治療過程では、心も身体も大きくゆさぶられるものなのです。 そのような状態におられる方に対して、周りにいる私達は、何ができるでしょうか? 周囲にいるものが、どのような言葉かけをしたらいいか、どのように対応したらいいかというものは、残念ながらHow to的なものはなく、その方の置かれている状況や気持ちの状態によって変わってきます。 けれども、一つ言えることは、その方の今の気持ちに向き合うということです。 なかなか痛みや苦しみを抱えた人に向き合うのは、その人の辛さを感じれば感じるほど、大変です。私たちは、その方の苦しみに向き合うことが辛いので、つい安易に、言葉をかけてしまいがちです。 例えば、「来月、また頑張ろう。次がある。」/「あなたよりもずっと、年齢が高い人でも妊娠した人がいるから大丈夫。」/「妊娠するだけいいじゃない。」/「子どもがいても大変よ。」 確かにそうかもしれません。そして、そのような言葉かけの中には優しさが含まれているのも事実です。 けれども、そのような言葉かけをされた時に、それ以上話せなくなってしまうとうことも事実です。その方の中には、「今、だめだった、その辛さを聴いてほしい。」という気持ちがあるだろうし、一般的な話と「私の場合」を比べられても、何の保証もないということです。 悩みや辛さは、決して人と比べられるものではないからです。 周囲の対応としては、あなたが向き合うのは、今目の前にいる一人の人だということを念頭に置くことです。 たとえ、言葉がみつからなくても、向き合っているという態度が相手を救うことも大きいのです。 その気持ちは、相手に伝わります。その上で、その方が泣かれてもいいし、怒りを表現されてもいい。しっかり向き合って下さい。周囲の対応でできることは、それくらいかもしれませんが、それはとても大きいのです。
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