卵子ができて排卵するまで

卵のもとになる原始卵胞は、卵巣の中にあって、毎月一個が成熟して排卵されます。月経がはじまるとすぐに、原始卵胞のうち数十個が、脳下垂体からのホルモンの刺激を受けて目覚め、成熟していくのです。

そのなかからもっとも受精に適したひとつの主席卵胞が成熟していきますが、この期間は 十四日から二十五日くらいの間で個人差があり、基礎体温でみると低体温期にあたり ます。卵胞の成熟が進むと脳にそれを伝える信号がフィードバックされ、それを受けた脳下垂体から排卵を促進する黄体化ホルモンが分泌されます。。

これによって主席卵胞は卵巣 の皮を破って外へ飛び出し、排卵がが起こります。このときの卵の直径は0.2ミリほどで、肉眼でやっと見えるか見えないかといったく らいの大きさです。排卵された卵は卵管采に取り込まれ、卵管を通って子宮の中に運ばれ ます。

一方、卵が抜けた後の卵胞からは黄体ホルモンが分泌されて、子宮内膜は着床の準 備をはじめます。受精しなかった場合はこの黄体がしぼんでいき、月経がはじまるのです 。これが排卵の1サイクルです。

排卵は交互に起こる?

  これをお読みになっている方で、排卵は左右の卵巣から交互に放出されるのだ、と記憶 している方もいらっしゃることでしょう。実はこれは誤りで、実際には一個ずつアット ランダムに出ることが最近の超音波診断技術の発達によりわかってきました。

冷え性の人は排卵しにくい

この排卵における障害には、“ホルモン異常”によるものが多いのです。 先にも述べたように、卵胞が成熟すると、それが脳の中心より下にある親指ほどの臓器、即 ち「脳下垂体」に伝達され、それを受けた脳下垂体から今度は卵胞に向かって排卵をうながす 黄体化ホルモンが発せられるのですが、このために分泌されるホルモンは微量なものです 。ですから、血行の悪い女性の場合、卵巣を刺激するに足るだけのホルモンが届かず、障 害が起きることになります。

 よく「冷え性」の女性に不妊が多いといわれますが、冷え性ということは、下腹部の血流の循 環不全があることを意味します。よって排卵に障害をきたすことが多いというわ けです。
 しかし、このような場合でも、気功や運動療法を行なうことによって気と血液の循環が順調になると、卵巣にはいる血流が増え、卵巣もホルモンの刺激にもきちんと対応できるようになります。

そして、これらの条件が重なって、排卵が成功するようになるのです。
排卵障害として比較的多く見られるものに、“多嚢胞性卵巣症候群”(PCO)と呼ばれるものがあります。卵巣の皮膜が固くなり、超音波で見るとその内側に排卵できない卵子がたくさん見えます。この場合、卵は排卵できるほど成熟せず、また卵巣の皮膜が固いので排卵もむずかしいということになります。

 肥満の方で、全体的に男性的な方、つまり毛深くて吹き出物などの肌のトラブルが多い といった方はこの危険性がありますので、検査を受けることをお勧めします。治療法とし てはクロミッドとプレドニンを使用するホルモン療法やグリコラン療法という新しい治療法などがあります。

 

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